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食後の散歩は、やはり体に良いのか?

10月10日
読了時間: 3分

食後に少し歩くと体に良い、という話を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。

食事をした後は、ゆっくり座って休みたくなるものですが、実は食後のちょっとした運動には意味があるようです。

今回は、食後の散歩と血糖値の関係について調べてみました。


食事をすると、食べ物に含まれる糖質などが消化・吸収され、血液中のブドウ糖、つまり血糖値が上昇します。

これはごく自然な体の反応ですが、食後に体を動かすことによって、この血糖値の上昇を抑えられる可能性があるというのです。


2023年に医学・スポーツ科学分野の学術誌「Sports Medicine」に掲載された研究があります。

これは、食事の前後に運動を行った研究をまとめて分析したものです。

対象となったのは8件の無作為化比較試験で、2型糖尿病の人と、そうでない人を合わせて116人が参加していました。

その結果、食事の後に歩くなどの運動を行うと、運動をしない場合と比べて、食後の血糖値の上昇が抑えられる傾向が確認されました。また、食前に運動するよりも、食後に運動したほうが効果が大きいという結果でした。


もちろん、これだけで糖尿病が予防できるとか、治療できるという話ではありません。

研究の規模はまだ大きいとはいえず、対象者や運動方法にも違いがあります。今回確認されたのは、主に食後の血糖値の変化についてです。

それでも、食後に少し歩くという簡単な習慣が、体の働きに影響するというのは興味深いところです。


では、どのくらい歩けばよいのでしょうか。

研究では、食後に10分から20分程度歩く方法などが検討されています。

ただし、誰にとっても最適な時間が決まっているわけではありません。

まずは食事の後に5分程度、無理のない速さで歩いてみるというのでもよいと思います。近所を少し歩く、家の中を片づける、近くの用事を歩いて済ませるなど、特別に運動の時間を設けなくてもできることはあります。

食後すぐに激しく運動する必要はありません。体調に合わせて、気持ちよく動ける範囲で行うのがよいでしょう。


私なども、食事の後はつい座ったままテレビを見たり、パソコンに向かったりしてしまいます。

しかし、食後に少し歩くくらいなら、それほど大げさなことではありません。

わざわざ運動着に着替えて、準備をして、ということになると面倒ですが、普段の生活の中で少し歩く程度なら取り入れやすそうです。


以前紹介した「エクササイズスナック」もそうですが、健康のための運動というと、どうしてもまとまった時間を確保しなければいけないと思いがちです。

しかし、日常生活の中でこまめに体を動かすことにも意味があるようです。

食後の散歩も、その一つと考えればよいのではないでしょうか。

まずは夕食の後に、家の周りを少し歩いてみる。

そんな小さな習慣から始めてみるのも悪くないと思います。

食後の散歩はやはり体に良いのか?
食後の散歩はやはり体に良いのか?

参考文献

Engeroff T, Groneberg DA, Wilke J. “After Dinner Rest a While, After Supper Walk a Mile? A Systematic Review with Meta-analysis on the Acute Postprandial Glycemic Response to Exercise Before and After Meal Ingestion in Healthy Subjects and Patients with Impaired Glucose Tolerance.” Sports Medicine. 2023;53:849–869.

※この記事は、食後の運動に関する研究結果を紹介するもので、特定の疾患の診断・治療を目的としたものではありません。運動を始める際は、ご自身の体調や体力に合わせて無理のない範囲で行ってください。

 
 
 

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