私は自分の耳鳴りが始まった時期をハッキリと覚えています。2011年の2月末なんですが3月にあの大震災が起こりました。その後であの日を前後して耳鳴りに悩まされだした人がいることを知り、もしかしたら自分の耳鳴りもあの地震と関係があるのかと思ったからです。もし自分に耳鳴りという症状がなければ単なる都市伝説的なものだと思ったかもしれませんが、タイミング的にも地震との関係を疑わざるを得ませんでした。
この話に結論はないのですが、私の場合とにかく8年ほど前から耳鳴りが始まり未だに一日の大半は耳の中で音がしています。最初は気になりましたが、今では慣れてしまい意識しなければ耳鳴りがしている事さえ忘れてしまうほどです。また以前よりは音自体が小さくなったような気がします。
耳鳴りは老化現象として片付けられてしまいますが、ある程度年齢を重ねた人ならば、多くの人に耳鳴りの症状があるようなのでそうなのかもしれません。それを辛いと感じて病院に行ったり市販の薬を服用したりする人もいますが、なにをしても大して良くならないので、放っておくうちに慣れてしまう人もまた多いようです。
さて東洋医学では耳は「腎」と関連していると考えます。耳以外にも骨や膀胱や髪とも関連しているといわれ、「腎」の機能が低下すると関連した器官に症状が現れるとします。個人によっていろいろと原因はあると思われますが、一般論でいうと「腎」で蓄えられた「精」(エネルギー)が加齢によって減少しその影響で耳鳴りの症状がでているといいます。
つまりその「腎」の「精」とやらの不足を補えば改善する可能性があるということです。ではその「精」の不足を補うためには何をすれば良いのかというと、食事では黒い食べ物を食べよといわれています。黒豆、黒ゴマ、黒米、海草等が良いようです。他にも「腎」を養う食材としては羊肉、エビ、ウナギ、クルミ、ナマコ、果物としてはキウイなども推奨しています。また「腎」は冷えに弱いので特に今からの時期は身体を冷やさないように注意しなければいけません。体を温める食べ物としては、ショウガが有名ですね。他にもネギやトウガラシなののスパイスも体を温める食材です。
中国古来から伝わる「鳴天鼓」という耳鳴りに効く健康法があります。非常に有名なのでネットでも調べられると思いますが、簡単に説明すると、まず準備運動として人差指と中指で耳を挟んで耳の付け根あたりを熱くなるまで何度も擦る。そのあと両手の平で耳をしっかりとふさぎ中指と人差指で後頭部を叩きます。すると頭のなかで大きく響くような音が聞こえると思います。一説には叩く場所は「風池」というツボを狙い叩く回数は34回とありますが、僕の経験ではそれほど厳密ではなくても十分効果を感じる事ができます。
毎朝2回を継続するようにという事ですが、そんなにつらくないので時々「鳴天鼓」をやって効果を確かめています。私の場合は「鳴天鼓」をやると5分から10分は耳鳴りが無くなったり、音が半減したりします。
悩んでる方は毎朝継続して実行すればきっと効果あると思います。
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