私の師匠である東京中医学研究所の孫維良先生の新刊本「おひとりさま新・按摩術」が発売されました。本書の冒頭にもありますが、中国には「三分の治療、七分の養生」という言葉があります。普段から自分の身体を大切にし、それでも病気になったら医師に治療を受けるという意味です。自分の健康は自分で守るという事です。現代人の多くが生活習慣病(高脂血症、高血圧、糖尿病等)に陥るリスクをはらんでいます。生活習慣病という字面だけ見ると、それれほど危険な病気には思えませんが、サイレントキラーと呼ばれるように、知らないうちに命に関わる病気の原因になる恐ろしい病気です。
普段の生活の中で、時には体調を崩すことがあります。症状がそれほど悪いものではない場合、常備薬等で切り抜ける事も多いかと思います。それでも問題無い場合もありますが、そういった小さな体調不良の蓄積が将来の大きな病気を育てる事につながるかもしれません。そんな時には本書にある自分で簡単にできるセルフケアを行うことによって蓄積させることなく元の健康状態に戻す事ができるのです。
目次には60以上もの症状に対する中医学的な対処方法が具体的に示されています。イラストも添えられて、非常にわかりやすく解説がしてあります。全て高い効果が期待できる方法ですので、是非手元において、日ごろの養生に努めていただきたいと思います。
それでも体調がすぐれない、病院に行ってもはっきりした事がわからない時には私たちの出番になります。
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